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さいとう まこと 1858~1936 海軍軍人。海軍大臣、朝鮮総督、総理大臣を務める。斎藤は思慮の深い温厚な政治家で、大正8年に朝鮮総督に任ぜられた時も、従来の武断政治に代わる文治政策をとった。首相としては、内には堅実な国民生活をうながし、外には平和外交を貫こうとした。早くから道徳科学の理解者であって、朝鮮総督時代には、廣池の講演会や講習会に力を貸した。廣池も、財政、産業、経済、教育などに関する建議書の提出(昭和8年)ほか、たびたび書簡を交換し、直接面談するなど、斎藤に対して積極的に働きかけていた。同10年11月には、道徳科学専攻塾に来塾している。
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